ようは、売れりゃいいってもんじゃない、という話になります。
101日目の炎上を目にして
ちょっと前に100日後に死ぬワニが101日目に炎上しているのを見ましたが、自分には
「売れるコンテンツにイナゴのようにたくさんの企業が飛びついて、コンテンツを食らいつくして飛び去る」
というような状況に見えてしまいました。
マーケティング活動もプロモーション活動も人の感情を扱う仕事です。
いわばプロモーターは「感情操作のプロ」みたいな側面があってしかるべきだと思ってます。
なので、長年プロモーションを担当してる人であれば、たとえそれがマンガの登場人物であろうと、死をフックにした売り方がグレーなことを、きっと心のどこかで承知しているはずなんですよね。
ただプロモーターとかマーケッターって、「売れればOK」という考えがまず第一にきがちです。なぜなら売るのが仕事だから。
だからあまり深く考えずに、100ワニプロモみたいに
- 世間の注目度が最大限に高まったタイミングで
- もっとも注目を引く切り口で
- 一気に売り込む
という王道パターンを、コンテクストを踏まえずにやっちゃうんじゃないかなと思ったりしました。
売ること・勝つことで人を不幸にしてはいけない
他人のまわしで相撲をとることに慣れてしまって、無意識に「とにかく勝てばいい」「売ればいい」「稼がせればいい」という考えが染み付きやすいのがプロモーターでありマーケッターだよな、と、ちょっと省みました。
売ること・勝つことで人を不幸にしてしまう、人の怒りを勝ってしまうようなやり方・在り方は間違っているなーと思っています。
もちろん、仕事してれば意図せずにやらかしてしまうことはあるでしょうが、力技でグイグイすすめるだけが僕らの仕事ではないな、もっとコンテンツホルダーと歩調を合わせるべきだし、ブレーキをかけるべきときにはかけるべきだなとか、そういったことを考えました。
売れりゃいいってもんじゃないよな、と思います。
でも世の中、「やったもん勝ち」になることだってあります。なかなか難しいもんですね。